「自分達の商品を効率よく売りたい!」とみんなが考えると思います。
それでは、いったいどうやったらできるのでしょうか?
その答えは、ECサイトにSEO対策を施すことです。
本記事では、「SEO対策をなぜ施さなければならないか?」と「実践的なSEO対策」を解説していきます。
これらが実戦できれば、今後も色々な商品に使うことができる知識でもあるので、しっかり身につけていって欲しいと思います。
なぜ、ECサイトにSEO対策が必要なのか?
なぜ、SEO対策が必要なのか?
それには、2つ理由があります。
それは、
・EC市場規模の拡大
・EC市場拡大に伴う競争の激化
です。
まず一つ目を見ていきましょう。
ECの市場規模が非常に大きくなってきている
経済産業省のBtoCにおけるEC市場規模のデータを元にグラフを作成しました。
そこをみると、EC市場規模は、年々大きくなっていることがわかります。
ここでわかるのが、ECサイトの需要がどんどん上がってきているということです。
ECサイトを持っていなければ、現在の市場で生き残ることはできないでしょう。
EC市場規模拡大における競争の激化
上記のデータより、市場規模の拡大は見えました。
しかし、大変なのはここからです。
市場規模の拡大ということは、多くの会社がECを使い商売をしていることになります。
すると、グーグルなどの検索結果は、競合だらけになっていってるというわけです。
グーグルの検索結果は基本的に、上位しかクリックされません。
自分のサイトを上の方に表示させないと、商品を見てすらもらえないのです。
ここで、活躍するのが、ECサイトにSEO対策することです。
ECサイトにSEO対策するメリット
SEO対策のメリットは、何もグーグルの上位表示だけではありません。
(メリット1:検索からの自然流入の増加)
例えば、
・メリット2:自社ベージの回遊率の上昇
・メリット3:新しいコンテンツを作成することによる新たな顧客の獲得
などがあります。
今回のECサイトにSEO対策では、
・ディレクトリ構造や内部リンクの最適化
・オリジナルコンテンツの作成
などが出てきます。(後ほど詳しく解説します。)
これらの対策をすることで、
・ユーザーが関連商品などをチェックする確率が上がる:メリット2
・ブログ記事作成で新たな顧客をゲット;メリット3
ができるようになってきます。
このように、さまざまなメリットがあるのです。
これは、やらない手はないですよね?
しかし、競合も色々作戦を練ってくるので、一筋縄ではいきません。
今回、解説するECサイトにSEO対策には、テンプレートでの答えがなく、クリエイティブにならないといけないものもあります。
そこから、他者に差をつけて、顧客を勝ち取っていきましょう。
また読む:SEOデメリット〜プロが解説するSEOの注意点とその対策
【実践できる】他者に差をつけるECサイトにSEO対策
今回の対策は、簡単なものから、比較的難しい、時間がかかるものまで、幅広くあるので、一つずつ実践してみてください。
クリックしたくなるようにタイトルを最適化
いきなりですが、ここが個人的にECサイトにSEO対策する上でかなり大切だなと思うところです。
一見単純そうですが、奥が深いところでもあるのです。
タイトルにキーワードを含める
まずは、誰でもできる対策から解説します。
まずは、自分たちが、狙いたいキーワードを必ずタイトルに含めるところから始めます。
今回、私は、「YK(仮想ブランド)、スニーカー、おしゃれ」で狙っていきたいと思います。
どんなタイトルが考えつきますか?
一緒に考えてみてください。
多分、一番最初に思い付きそうなのが、
「YKのおしゃれなスニーカー」
みたいな感じではないでしょうか?
一応、SEO的にはOKかもしれません。
しかし、何千、何万とある中からクリックされると思いますか?
多分、難しいでしょう。
そこで、考えるのは、「ユーザーがクリックしたがるような」タイトルです。
商品のベネフィットを伝える?
ここが、たくさん考えなければいけないポイントになります。
まず、ベネフィットとは何か?
それは、その商品を使うことで得られる未来や利益のことです。
よく「特徴」と間違える人がいるのですが、「ベネフィット」はその「特徴」から得られるものになります。
例えば、架空ブランドYKの防水スニーカーがあるとします。
ここでの機能、特徴は、「防水」であるということです。
しかし、実は、これだけでは、顧客が買ってくれる可能性は、あまり高くありません。
そこで、ベネフィットを伝えます。
「雨の日でも楽しく散歩ができちゃうYKのスニーカー」
これならどうでしょうか?
顧客は「おお、雨の日でも、靴下が濡れずに歩けるんだな」と、こういう風に考えると思います。
こうすることで、より顧客のイメージが鮮明になり、購買意欲が高まります。
では、「YKのおしゃれスニーカー」はどう変えられるでしょうか?
例えば、
「町で誰もが振り返るYKのおしゃれスニーカー」
歩いていると、おしゃれなスニーカーに誰もが2度見してしまう、そんなイメージが感じられたのではないでしょうか?
これが、ベネフィットの力です。
ベネフィットには、1つの正解というものがありません。
なので、ぜひ、チームで色々と考えてあって、誰もがクリックしたくなるベネフィットを考えてみてください!
見やすいようにディレクトリ構造の最適化
これは、簡単ですが、ユーザーの満足度に関係してくるところです。
簡単にいうと、いろんなページをわかりやすく整理しようということです。
悪い例を挙げると、スニーカーとサンダルが同じカテゴリになったりしていることです。
これを回避するために、テーマを持って構造を作ってみてください。
テーマ性が向上すると、顧客が商品を探しやすいだけではなく、SEOにも効果的なのです。
下の例は一例です。
なるべく万人が理解できる構造で整理してください。
これと同時にできるSEOの内部対策があります。
それが、内部リンクの最適化です。
また読む:レスポンシブデザインとは?基本や作り方を見ていきます!
いろんな商品を見てもらえるように内供リンクを最適化する
まず内部リンクとは、自分のサイトの他のページにリンクを貼って、誘導するものです。
例えば、
・あるスニーカーのページに、似たようなスニーカーのページを「もしかしたら、あなたの好みかも?」という文言をつけて、表示する。
・「この商品を買った人は、こちらの商品も買っています」と言って、他の商品を表示する
これを実施することで、サイト自体の回遊率が上がります。
そうすると、他の商品も買ってもらいやすくなり、さらに検索エンジンにも、構造がわかりやすくなります。
快適に表示できるような画像の最適化
ECサイトは、自分達の商品を見てもらわなければならない必要上、画像が多くなります。
すると、何が起こるか?
サイトの表示が重くなります。
大手通販サイトも表示速度は、速いとは言えないため、絶対に改善しなければならないわけではないですが、ページの表示速度は、ユーザーの満足度に影響するため、対策しても損はないと思います。
画像の大きさの見直し
まず、画像の大きさを小さくできないかを考えます。
あまり解像度が高くなくて良いのなら、小さい画像に保存しなおして、アップロードしてください。
一つの画像ではあまり変わらないかもしれませんが、通常ECサイトは多くの画像を使っていると思うので、塵も積もれば山となるで、結構大きい差になってくると思います。
画像の圧縮
大きさが変更できない場合は、画像の圧縮を試みましょう。
Optimizillaでは画質を保ったまま、画像を圧縮してくれるオンラインサービスです。
探すと様々なものがあるので、拡張子も変えずに、圧縮したい場合は、使用してみてください。
新規獲得のためのオリジナルコンテンツの作成
これは少し時間と労力がかかりますが、ランキングやお役立ちコンテンツなどの新コンテンツを作成してみてはどうでしょうか?
例えば、売り上げランキングのページを作成します。
これによって、ランキングという新たな検索キーワードからの新規流入が獲得でき、そのランキングから、商品を購入してもらえる確率が高まります。
更に、お役立ちコンテンツ(例:「これで悪臭とはおさらば、スニーカーの正しい収納方法」
などを作成すると、商品を購入する予定でなかったユーザーから購入してもらえるケースが出てくるかもしれません。
SEO最重要の外部リンクの獲得できるかも
多くの人に有益な情報を載せているのであれば、他の人がシェアしてくれる確率がグッと上がります。
うまく他のブログ等でリンクをさせて貰えば、外部リンク獲得ということで、SEO的にかなり大きなメリットになります。
SNSでシェアされると、SEO的には、直接、得点にはならないのですが、サイトに訪れる人の数が、増えるので、また新しい顧客の獲得ができます。
生産終了のページの扱い方
ビジネスの規模が小さくても大きくても、販売中止などやむ負えない場合が出てきます。
そんな時は、しっかり顧客に伝えることを心がけましょう。
・小さい規模のサイトなら、ページは消さずに、類似商品を表示するのもあり
・大きな規模であれば、生産終了ページはしっかりと404とすること
とコメントされていました。
これは、基本的にユーザーを中心に考えられています。
顧客に不便な感情を抱かせないようにする
顧客が何かを買いたいと思って検索して、たどり着いたサイトなのに、買えない商品のページだった
こうなってしまっては、顧客がイライラしてしまうのも当然です。
したがって、大きな規模の会社であれば、しっかりと404と表示して、期待を抱かせないようにするといいです。
unavailable_afterのタグを使って自動的に排除する
unavailable_afterっというタグを使うと、ある日にちを過ぎると、自動的に検索結果に表示されなくなるという機能が存在します。
生産終了の日にちが決まっているのであれば、これを活用すると後から、面倒なことにはなりません。
まとめ
以上で、実践可能なECサイトにSEO対策になります。
具体例も多く混ぜたので、自分たちでやり切るイメージはある程度持てたのではないでしょうか。
あとは、実際にあなたのECサイトにSEO対策を講じるだけです。
ぜひ、多くの人を魅了してください。
よくある質問
どうやったら良いタイトルが考えつきますか?
キーワードプランナーなどを使ってみてください。
無料でおすすめはラッコキーワードです。
キーワードを入力するとそれに関連したキーワードを表示してくれます。
そのキーワードと本記事にあるベネフィットをつなぎ合わせ魅力的なタイトルにします。
ベネフィットがなかなか出ないという方は、まず「特徴」を洗い出してみましょう。
それから、その特徴で何ができるか考えてみましょう。
ECサイトのSEO対策で、商品の生産終了ページの取り扱いはどのように最適化すればよいですか?
生産終了商品のページの取り扱いは、サイトの規模と目的に応じて適切に対応することが必要です。
小規模サイトの場合、ページを直接削除するのではなく、類似商品や関連商品を紹介することで、ユーザーの関心を継続的に維持する方法が効果的です。
一方、大規模サイトでは、明確な404エラーページを設定し、商品の終了を明確に伝えることが重要です。このようなアプローチを取ることで、ユーザーは迅速に他の関連ページや商品へと誘導され、サイト内のユーザーエクスペリエンスが向上し、コンバージョン率の維持が期待できます。
エディター
Eri Pinar による – ウェブ開発、マーケティング、オンライン、SEO。副著者 – Aoyama & Miura。